たった一人の峠 今まで何度もあったのに妙に寂しい
一人になると寂寥感がつのる。北風が昨日とは反対に真正面から吹いてきてペダルが重い。やがて両側から山が迫り強風が吹き抜けるスロート状の狭間となる。大多喜町と勝浦市の市境の標識が見えてきた。どうやら峠に着いたようだ。たった一人の峠路...今まで一人で峠に立ったことは何度もあるがこんなにも孤独感に苛まれたことはなかった。大多喜町三条付近で廃屋に佇むモミジに何故か心惹かれて立ち止まる、お前も一人か...。最後の坂を上るといすみ鉄道の踏切が現れた。やっと帰ってきた。国道465号線に出て130m先を左折、昨日みんなと揃って出発した駅が見える。ずいぶん久しぶりのような気がする。
南房総冬の旅 完
...ネタ切れになりました。少し休んで探してきます...