ji-iのんべえ爺さん自転車に乗る

ちょっと飲んでは走り、走っては飲む爺です....が、最近医者に止められて飲めなくなりました

上日川峠の長兵衛小屋に到着

道に迷ったところから約3km走って15時40分、長兵衛小屋のある上日川峠に着いた。標高は1584m、ここからいよいよ登山道に入る。車道を真っ直ぐそのまま進むと下り坂で裂石まで走り易い非舗装路が続く。一度は走ってみたかったが夢はかなわずその後舗装路になってしまった。レジャーシーズンともなれば休日は駐車場が満杯になるほどごった返し、爺が行ったときのような静謐さは今は望めなくなった。

上日川峠の長兵衛小屋

次の画像はどこなのか全く分からない。自分でキャプションに長兵衛小屋付近と書いている。こんなぬかるみあったっけ?それにしてもよくこんな道走ったものだと感心する。今のサイクリングは女性も楽しんでいるが当時サイクリングは汚い、泥だらけというイメージが強く敬遠されがちであった。

長兵衛小屋付近らしいが詳しくは不明

 

昔の日川林道を走る

この画像は上日川ダムができる以前の日川林道の様子。当然のことながら道は非舗装(当時の道は景徳院から大菩薩峠を越えて奥多摩湖の深山橋まで全線非舗装だった)。1991年に日川をせき止めて工事が始まり、1999年に上日川ダムが完成。出来上がったダム湖は大菩薩湖と命名された。

デコボコ道の日川林道

この画像は道が三方向に分かれているところで迷ってしまい記念に撮ったもの。現在の大菩薩湖の北端あたりになる。このあたりは現在湖底になっているかどうかギリギリの線。渇水期になると爺が走った道が多分湖底から顔を出すと思う。

現在の大菩薩湖の北端あたりか?

 

切妻(突き上げ)屋根の民家

この画像も木賊集落の切妻民家だが藁ぶき屋根ではない。真ん中を大きく突き上げた突き上げ屋根で山梨県で特に多くみられる。養蚕でも営んでいたのか相当大きな家だ。丁度藤の花が満開だったのを覚えている。T田君に撮ってもらった爺はなんで右端ギリギリなんだろう?。ファインダー越しに屋根ばかり見ていたのではないか?...。

これも切妻屋根の住宅 木賊にて

木賊の集落から約5・5kmで嵯峨塩鉱泉に着く。この辺りまでが一番上りがきつかったように覚えている。特に天目山や土屋惣藏片手切りの古跡あたりでは息が上がった。嵯峨塩鉱泉では言いにくい話しだがトイレをお借りした(小ではない、小ならその辺で済ませている)。

嵯峨塩鉱泉にて



爺の昔話 二泊四日の大菩薩峠行

1968年6月6日、昼過ぎに高校の同級生T田君から電話があって今から大菩薩峠に行こうと云う。京王線八幡山駅で待ち合わせて18時15分出発。上野原を過ぎて日付が6月7日になる。猿橋で夜が明けてきた。時間が余るので富士山五合目まで上ることになった。五合目着13時15分、昼食休憩後13時55分下り始めた。14時28分料金所着、距離29kmで上りが6時間30分、下りは53分。その日は大月駅前の濱野屋旅館に入り午後8時就寝。疲れ切っていたのであっという間に寝てしまった。

スバルライン入口付近

翌朝8時起床、12時間連続睡眠!。9時15分出発。笹子トンネル着10時46分。大月からここまで14・8km、連続上り勾配の道を1・5時間ならまあまあのペースだと思う。トンネル通過10時56分。トンネルを出て下り坂を約1km走って景徳院入口を右折。現在は信号機のあるトの字型交差点だが当時は4時方向に鋭角的に曲がって上る信号機も何もない道だった。5・5km先に切妻(突き上げ)屋根の民家が出てくると木賊(とくさ)集落だ。今日は睡眠充分、ペダルが軽い。

甲州独特、切妻(突き上げ)屋根の民家

 

再び旧郵政宿舎跡地

右手がパッと開けると旧郵政宿舎跡地に出る。狭苦しい分水嶺の峯道もここで大きく見晴らしがきくようになり伸び伸びする。

見晴らしのきく旧郵政宿舎跡地

この敷地の大きさを見るために1月7日の画像を再掲載してみようと思う。ここにマンションができるとたまプラーザ駅はまた大混雑になるだろうね。小学校はこの敷地の南西に美しが丘西学校、東に美しが丘東小学校があるから大丈夫かな。この二つの小学校は距離が250mしか離れていない。この地区の子供の多さをよく物語っている。

前の画像から北を向いて撮ったもの

 

藪蚊がいないうちに

ここは秋、金木犀の香りが風に乗って運ばれてくるところ。ただし5月から10月ぐらいまでは藪蚊の巣窟にもなる。この竹藪は藪蚊が襲ってこない今のうちならゆっくり楽しめる。

斜光線に映える竹藪

帰り路は分水嶺の峯道御嶽道を通ることにした。尻手黒川道路は交通量が多くて怖いから。菅生緑地の南端に非舗装路が細々と続いておりそこが峯道と云われているところ。途中階段があり自転車を押して登るのは骨だが、距離が短いから気合を入れればなんとかなる。

上から自転車が降りてくると大変!

 

小鳥のエサ入れ

その少し先、歩道から一段降りた場所にマユミの木があり赤い実を付けていた。そこからかなり遠く離れた奥の方に枝からペットボトルがぶら下がっているのが見えた。「しょうがないな、こんな所にゴミ捨てて...」と思いつつ近づけば首に荒縄が巻き付けられたボトルには木の実が入っていた。ボトルの上の方には小鳥がついばむのに丁度良さそうな穴が開いている。そうか!荒縄は小鳥が留まり易いように巻き付けてあったのか!ボランティアの方々の労作とはつゆ知らず己の無知を恥じた。

色のない季節にマユミの赤い実がよく目立つ