南高麗の時計台
青梅市郊外下直竹の郷戸観音近くに件の時計台がある。爺が19歳で初めて行ったときは路面はダート、道幅は狭いという極く平均的な田舎道だった。
現在は「南高麗の時計台」としてこの地区の名所になっているらしい。
時代も変わったものだ。
この日5月下旬は遠くの山の端まで萌黄色に彩られ爽やかな好天気であった。
時計台から交通量の少ない静かな道を1,9km進むと山王峠に着く。その手前右に上っていく廃道が見える。早速自転車を降ろして登り始める。
55年前にここに来たことを思い出し胸に迫るものがある。
一つ小さなヘアピンカーブを曲がると路肩のコンクリートの一部は残っているものの路盤は右手の山から崩れ落ちてきた土砂で埋め尽くされこれ以上進めなかった。
という訳で昔上った旧山王峠頂上にはたどり着けなかった。