ji-iのんべえ爺さん自転車に乗る

ちょっと飲んでは走り、走っては飲む爺です....が、最近医者に止められて飲めなくなりました

2021-07-08から1日間の記事一覧

旅は終わっている 何も考えていない 地図も見ない ただ漫然とクランクを回しているだけだった

笹子トンネル着11時45分。料金所で金20円を払い、ヘアピンカーブの先左手にあるドライブインに飛び込んで120円の玉子丼を平らげる。食後のけだるさを振り払いV字型の笹子谷を大月に向かって駆け下りていく。猿橋、上野原、相模湖を過ぎ冷気の忍び寄…

勝沼あたりから笹子の上りがきつくなる

勝沼着11時30分、ブドウ畑の彼方に雪をかぶった南アルプスが見えた。だが旅の終わりの空しさばかりつのり、目が稜線を追いかけているだけで心には何も響いてこない。来年まで見られない雪山だが名残を惜しむ気持ちにはなれなかった。笹子を越えると抑揚…

この塩川橋を渡った左側の土手にいつも立派な花束が供えられていた

穴山橋着9時15分。韮崎駅を過ぎて塩川橋を渡る手前右側に1964年8月の事故から4年経ったが、五つ六つ花束が供えられているのが見える。中井貴一氏の父親、佐田啓二氏の亡くなった現場である。合掌。反対車線なので立ち寄らず心の中で手を合わせて通…

富士見町では横広だった八ヶ岳も白州町付近ではだいぶ狭まって見える

(富士見~帰宅) 東京へ帰る日 10月30日水曜日快晴、朝8時富士見を出発。今日は最終日、ただ家に帰るだけだ。目標も何もない、ゆっくり走ると寂しくなるからすっ飛ばして帰ることにする。国道20号線は高校時代から何度も東京~茅野間を往復している…

蓼科湖を通る道は昔は有料道路だった

芹ケ沢ゲートで通行料を払い坦々と茅野に下りていく。明日はもう東京に帰れるので少しでも距離をかせぐため富士見へ向かう。富士見着18時25分、駅前の旅館で旅装を解き、鯉の甘露煮をつまみに缶ビールで一人乾杯。他愛もなく朝までぐっすり眠ってしまっ…

夕陽が当たって茜色に輝く峠を振り返り見ていると旅の終わりの虚しさ、虚脱感が胸を押しつぶさんばかりに押し寄せてくるのであった

笹丸平より有料道路を走ることにする。タイヤにエアを補充する。斜陽に光る舗装路を下る。スピードが上がる。そうだ!もうこの先凸凹道はないんだ!。悪路から解放され滑らかな舗装路を下りていくと旅の終わりの寂しさが湧き上がる。17時05分、蓼科湖に…