ji-iのんべえ爺さん自転車に乗る

ちょっと飲んでは走り、走っては飲む爺です....が、最近医者に止められて飲めなくなりました

いかにも侘しげな木曽路の蒸気機関車D-51

振り返って後ろ姿の貨物列車を見送る。これから延長1600m強の鳥居遂道を抜けるのだ。しかもこの時代はまだ単線、大変だな。時間で3分以上暗闇の中で煙と戦わねばならない。排気ガスの充満する自動車トンネルの1100mぐらいで弱音を吐いてちゃいけないな。D-51は長い汽笛を鳴らして谷間に消えていった。後には白い煙と石炭の匂いが残った。今では国道19号線はバイパスができて線路と離れたところを通っている。列車を見ながら走る楽しみも失われてしまった。午後2時木曽福島の街に着いた。寒さの中を走ってきてもうこれ以上走りたくない。今日はここで旅装を解くことにする。

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走り去るD-51貨物列車