ji-iのんべえ爺さん自転車に乗る

ちょっと飲んでは走り、走っては飲む爺です....が、最近医者に止められて飲めなくなりました

希望する桜の時期に没した西行法師

願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃

                             (西行法師)

冒頭の和歌は西行法師が50歳代初めのころの作と伝えられている。1190年旧暦の2月16日、如月のころ(現在では3月下旬~4月上旬)72歳(一説では73歳)で没しており20年以上前に詠んだ歌の通り入寂したとされている。平均寿命が50歳前後の時代に72歳まで生き長らえている。現代の感覚では100歳ぐらいの長寿だろうか。来る年来る年見事に花を咲かせる桜の老木を見て、くたびれ果てた老残の我が身を重ね合わせていたのかも知れない。桜...それは翁が追い求めていた美そのもの、存在することだけがその存在理由。鳥肌が立つほどの耽美主義...云い過ぎだろうか。

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散り始めた桜...少し遅かったか?