ji-iのんべえ爺さん自転車に乗る

ちょっと飲んでは走り、走っては飲む爺です....が、最近医者に止められて飲めなくなりました

一休みのつもりが一の間にか眠ってしまった

ここはだいぶ上ってきたところ。道が整備されて大変広くなりまるで公園のよう。ちょっと疲れたので道端に腰掛けて一休み。旧街道の左手には植えられて間もない小さな稲。爺は過ぎ去った夏の日を思い出していた...。

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過ぎ去った夏を思い出す

 

1967年18才のころだと松並木の風情も情緒も感じなかった

雨が上がって薄日が差してきた。急に暑くなる。この辺までが爺が走ったころの面影を残している松並木だ。左の小さな流れがなくて道が非舗装ならそっくりそのまま1967年の想い出の場所になる。そうだ!こんな道だった!峠の長門町側は非舗装でも走りやすい道だったが下りの立科町側はデコボコ道だった。当時乗っていた光風自転車ケンコー号にはギドネットレバーが装備されていたので、荒れた路面での下りは大変具合が良かった。

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遠い記憶が呼び戻される

 

松並木は昔のままだが橋はなかったような気が....

誰が考えたのか石畳の道って風情があって良い感じ。これが普通の舗装だったら味気ないよね。かと云って未舗装のままじゃ誰も来なくなって荒れてしまうし。ここの石畳は鉄平石を敷き詰めたもの。本当の石畳だと凸凹してて歩きにくい。画像の小さな橋は松並木を整備したとき造ったもののようだ。橋を渡った斜面にはユニークな佐久の植物、鉱物学者保科百助の狂歌の碑があるらしい。

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旧街道には小さな橋も架けられた

 

昔はこんなに広い道ではなかった

松並木の入口付近は道幅が狭い。この辺りは昔の面影を色濃く残していて好感が持てる。少し自転車に乗ってみる。う~ん、かなりきつい。こんな急坂だったかな?、爺の足が衰えているだけかもしれない。そういえば1967年8月、峠からの下りで誰もついてこないので、再びこの峠道を戻ったがその時も結構きつかったような気がしてきた。この日は雨上がりで晴れたり曇ったりしている。晴れると道は乾くが木陰はしっとり濡れたままだ。道の左側(山側)の小さな流れと石垣は爺が走ったころにはなかった。きれいに整備されたようで喜ばしい。

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雨上がりの旧街道

 

笠取峠の松並木は長野県の天然記念物

間の宿(あいのしゅく)茂田井を出ておよそ2.5kmで芦田宿に着く。この宿場は近代的な建築物が多く土屋家本陣や酢屋茂(すやも)や旅籠の金丸土屋旅館などはビルの谷間に埋没してしまった感がある。それでも芦田中央の交差点前後200mは古い建物が多い。芦田宿の街はずれ、国道254号線と国道142号線(中山道)の交差点の名前が芦田宿入り口。ここから旧街道の松並木が始まる。松並木左手に双体道祖神が祀られている。爺が1967年8月に来たときはなかったような気がするが...。看板に笠取峠の説明が出ている。イラストほど急坂ではないし、植えてある木もアカマツではなく杉に見える。

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松並木の説明書き

 

時代劇のロケに使えそうな古い建物

高札場を違う角度から撮ったもの。道の雰囲気もいいですね。何より雰囲気を壊す造作物が一つもないのが素晴らしい。こちらは通りの向こうから遠山の金さんが桜吹雪を見せびらかしながら現れそうですね。「おい!そこの年寄り!なにチャラチャラ歩いておるのじゃ?」。「いえ、あっしは怪しい者です、じゃなくて、怪しい者ではございません。。このカメラという箱で絵を描いております。これ、この通り」。「ムムム!南蛮の魔術を使いおって!、痛めつけてやる!、ひっとらえよ!」。「ひぇ~!あれぇ~!、帯がほどけてクルクル回るぅ~!ご無体なぁ~!」なんちゃってね。志村けんじゃねえって?おあとがよろしいようで。チャンチャン!。

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違う角度からの高札場跡

 

大岡越前の守が現れそうなムード

造り酒屋の目の前にある高札場。いい雰囲気ですね。この家ちゃんと人が住んでいるんですよ。でも手入れが大変そうですね。大岡越前の守が引き戸を開けて出てきてもおかしくないですよね。「これこれ、そちは何をしとるんじゃ?、井桁の天秤棒に丸い輪っぱをくっつけて何の真似じゃ?怪しいやつめ!」。「いえいえ、お武家様、これには深いわけが...」、慌てて逃げだして用水路にドボン!...なんてことないよね。

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雰囲気のある高札場跡