ji-iのんべえ爺さん自転車に乗る

ちょっと飲んでは走り、走っては飲む爺です....が、最近医者に止められて飲めなくなりました

甲州街道、木曽路、東海道の旅ももうすぐフィナーレだ

熱海から湯河原、真鶴と矢のように走ってきた。真鶴を出ると急な坂道と南に向きが変わって向かい風!。トンネルを抜けると太平洋がドーンと現れる。海岸沿いの快適な道が小田原手前の早川まで9km続く。小田原着11時。速い!。伊東から上り下りの多い国道43kmを南風の助けもあって平均時速14.3km/hで走り抜けた。平塚から厚木に抜けて国道246号線で帰ることにする。このほうが国道1号線より距離が短いのと、3年前兵庫県から引っ越してきたときもこのルートだったので同じ道をたどりたかったのだ。厚木着午後1時、南風にあおられて砂ぼこりが舞い上がり目を開けていられない。東京神奈川県境を過ぎるとアップダウンの連続となりちょっとつらくなる。津田山陸橋を過ぎると多摩川の土手が見えてきた。3月21日から今日31日までの日々を思い起こしながら最後の瀬田の上りをゆっくり上る。季節が目まぐるしく移り変わる11日間だった。今日は初夏の陽気で熱海では桜が咲き始めていたが、旧鳥居トンネルではボタン雪が舞っていた。塩尻峠の横殴りの雪も今となっては懐かしい。瀬田の坂を上りきったところで後ろを振り返った。多摩川から向こうは生憎の砂ぼこりで霞んでよく見えないが(当時は瀬田から多摩川が見えた)確かに西の方角には自分が走ってきた思い出が刻まれているはずである。瀬田から用賀に抜け中町通りで馬事公苑に出る。農大前を左折して笹原小学校が見えてきたら我が家はもうすぐだ。午後3時半無事我が家に帰り着いた。

爺の昔話 (甲州路から木曽路経由東海道の旅......長編)  完

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熱海では桜が咲き始めていた