ji-iのんべえ爺さん自転車に乗る

ちょっと飲んでは走り、走っては飲む爺です....が、最近医者に止められて飲めなくなりました

錯乱した意識で撮った写真はやはり万華鏡の中のようだ

ガードレールにもたれたまま意識だけ霧の奥に引っ張られていく。本能的に危うさを感じ取った。こんな夢心地のままで良いはずがない。幻覚から逃れなければ!。だめだ、眩暈がひどくなってきた。メリーゴーラウンドの回転木馬を見ているようだ。もう逃げきれないかも知れない。天女の羽衣に姿を変えた有象無象の魑魅魍魎が爺を鷲掴みにして闇の世界に引っ張り込もうとしている。魔の力に抗うこともできずに爺は幽界に踏み込んでしまうのか?。両足に思いきり力を入れて踏ん張ってみたが幽鬼の怪力で意識だけ引っ張られていく。もうだめか?肉体から意識が離れようとしたその時、遠くで「ギリギリ、ガチャン、ゴトン!」仲間のシフトチェンジの音である。一瞬で現実世界に引き戻された。危なかった。冥界の罠にかかる寸前で幻覚から正気に戻ることができた。若さへの憧れと引き換えに魔界の王にひれ伏すところであった。メリーゴーラウンドの万華鏡の中で色紙の微塵に翻弄されて頭が錯乱していたようだ。

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若さと引き換えに魔界に落ちるところだった