乗ったり押したりして500mほど進むとなんとか平坦なところに出た。口数少なく黙々と自転車を押していたみんなが急に饒舌になる。「どうしても今日はそばを食べたい!」とか「秩父の銘酒、秩父錦はどこで売っているのかなぁ?」とか賑やかだ。どうでもいい…
仲間の中で最年長の爺はどうしても体力面でみんなに後れをとってしまう。前を向くと急な勾配にげんなりするのでできるだけ下を向いていたが、ともすればすぐまた前を見てしまう。そのたび「あ~ぁ!...」と溜息が出る。宿を出たときは寒かったが今は少し汗ば…
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