陽は益々弱々しくなってきた。その少し先に郵便局が出てきた。こんな感じの道だった。夕方薄暗くなって国道をひた走ったことを思い出す。...爺よ、分かっているのかい?、もう二度とこの道を自転車で来ることはないのだ。前ばかり見て突っ走ってはいけないよ…
国道299号線に出て西に向かうと夕陽が弱々しい光を投げてきた。あのときもそうだった。太陽は暖かさを失い、闇を引き連れて今にも山の端に姿を消そうとしている。右手に警察署が現れた。そういえばこんな感じの警察署があった。さてはもう小鹿野の街に入…
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