見るものすべてが眠く見える...冬至のころ
いつもより遅く目が覚めた。夜更かししたわけでもないのに朝起きられなかった。家内は一人で朝食を済ませ出かけていったようだ。コーヒーを飲みながらボーッとしていたらまた眠たくなってきた。これではいけない...と当てもなくペダルを漕いで東名川崎インターの先、犬蔵小学校の交差点までやってきた。冬至近くの太陽は元の形が分からなくなるほどあらゆる物の影を伸ばしてデフォルメする。横断歩道を人が渡る、付いていく影はまるでクモヒトデのよう。今日やるべき仕事を持たぬ老人の物憂い昼下がり...。