ji-iのんべえ爺さん自転車に乗る

ちょっと飲んでは走り、走っては飲む爺です....が、最近医者に止められて飲めなくなりました

終盤に近づいた大菩薩峠ツーリング

小菅を出たあたりで自分たちの周りだけ陽が射してきた。急に蒸し暑くなり汗が噴き出す。ここから深山橋まで6・5km、小河内ダムまで13・5km、青梅まで38・7km、世田谷までまだ79・2kmもある。全行程ほとんど下りなのでその点は気が楽だ。後輪の隙間に見えるのが小菅川。自転車のすぐ向こう側は小菅川に落ち込む断崖。当時は危なっかしい道だった。自転車の右側の棒杭とガードレール代わりの針金がなんとも心許ない。

自転車の向こう側は断崖

振り返ると霞んだ小菅川の谷間の奥に大菩薩嶺が聳えていた。今朝あの高い嶺のすぐ近くから原生林の中を下りてきたんだと思うと感慨深い。小河内ダム着9時30分、青梅着11時30分、また細かい雨が降ってきた。T田君と黙りこくったまま走り続け14時35分世田谷区八幡山まで戻ってきた。ここでお別れだ、「大丈夫か?気をつけてな!」と告げると彼は「風邪引いてちゃんと走れなくて悪かったね」と一言つぶやいて走っていった。寂しげな後ろ姿が小さくなるまで見送り、やおら甲州街道を右折して水道道路へ向かった。今でも瞼を閉じると小菅から仰ぎ見た霧雨に浮かぶ大菩薩嶺の気高い姿が目に浮かぶ。

 

 

霧雨に浮かぶ大菩薩嶺(一つ前の写真と同じ場所)


最後にアルバムに貼ってあった当時の行動予定表。これは6月6~8日のぶん。

当時の行動予定表

こちらは6月9日の記録。両日とも左が予定、右が結果。分の単位があまりにもピッタリで不自然なのは大体の時間を書いたため。

6月9日の行動予定表

 

 

爺の昔話 二泊四日の大菩薩峠行 完