ji-iのんべえ爺さん自転車に乗る

ちょっと飲んでは走り、走っては飲む爺です....が、最近医者に止められて飲めなくなりました

2021-06-07から1日間の記事一覧

関係者にとって恨みは尽きないであろう蒲原沢

新国界橋から蒲原沢を見上げると先ほど越えてきた千国街道の国界橋が夕日を浴びてかすかに輝いていた。1936年に架けられて以来、国境の谷間に80有余年、数多の旅を支えてきたトラス橋も間もなくその役目を終えようとしていた。 安曇野紀行 完 夕日に輝…

慰霊碑に女性の名前を見つけいたたまれない気分になる

あゝ国界橋よ、願わくは尊き御霊を安らぎの地へ導き給へ。 あゝ葛葉峠よ、願わくは我等に新たなる苦難を与ふることなかれ。 八百万の神々によりて請い願い奉る。合掌。 御霊が安らぎの地へ導かれんことを請い願う

大勢の方が犠牲になったという ご冥福をお祈りいたします

工事用資材やトラックが雑然と並んでいる国界洞門を通り抜け、国道148号線湯原トンネル先の広場に着いた。ここには1996年12月6日に起きた蒲原沢土石流災害の犠牲者の慰霊碑がある。大町の花屋で購入し、水切りして持ってきた花束を供える。 大町の…

国界洞門の中をゆっくり下りていった

ペダルを漕ぐ力もなくスノーシェッドの中の緩い坂を惰性でノロノロ下りていく。左に望む姫川渓谷は早や初夏の装いである。赤い鉄骨の隙間から見える谷間の緑が哀しくも美しい。 鉄骨の隙間から姫川渓谷が見える

国界洞門の中は道路標柱や立札の置き場になっていた

国界橋に別れを告げて再びスノーシェッドの中をゆっくり戻っていく。あちこちに千国街道の標柱や立札が放置されていて昔ここを通ったときの想い出が無残にも葬り去られていた。様々な思いが胸に蘇る。ふいに涙がこぼれそうになる。 「旅人よ、何を嘆いている…

自分の年齢からしてもう二度と来ることはないと思う

通行止めのため葛葉峠に長野県側からは到達できなかった。元来た道を引き返すことにする。国界橋を長野県側へ渡り終えたとき、もう二度とは来られないだろうと思い何度も何度も後ろを振り返った。魔の蒲原沢の細い流れは何事もなかったかのように、白い糸を…

あと4~500mで葛葉峠なのだが無情にもバリケードで封鎖されていた

葛葉洞門を葛葉峠側から見たもの。あともう少しで葛葉峠だがその直前で通行止めとなっていた。 葛葉峠側から見た葛葉洞門

歴代のスノーシェッド

昭和、平成、それぞれ特徴のある葛葉洞門群。一番手前の白い洞門は1995年7月に路盤ごと谷底に崩落した現場に、2014~2016年ごろ(完成時期不明)ようやく路盤とスノーシェッドの復旧が完成したもの。 屋根の上にはまだ残雪がある。真ん中は一番…